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眠れない日は好きなことをしよう

自分用メモを兼ねたなにか。

ふぉれっとは「徳」と「子」と「勢」を全部使って文章を作りましょう。

次の漢字を全部使って文章作れったー

※前回書いたやつが気に食わなかったので、設定が少々違うだけで、前回と内容はほぼ同じです。

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 私が生まれ育った村は小さいながらも自給自足で成り立っており、困ったことは助け合ってなんとか乗り越えてきた。
 そんな村が私は大好きで、どうにか役に立てるような存在になりたいと思いながら子供時代を過ごした。
 ある時、旅の行商人からこの村には薬師(くすりし)の類がいないにも関わらず、みな健康で元気で素晴らしい、と言われた。初めて聞く職業名、薬師とはなにかとその旅の行商人を問い詰めたのを昨日のことのように思い出す。
 薬師とは、病気を平癒させる知識や技術に長けた仕事についた人のことだそうだ。
 確かにこの村には薬師はいない。
 そうならばと一念発起。勢いに任せて村を飛び出し、紆余曲折を経てようやく薬師見習いを卒業し、現在懐かしの故郷へと戻る道すがらだ。
 あれから村は変わってしまっただろうか。
 みんな薬師になった私を見たら、喜んでくれるだろうか。
 不安半分期待半分。どきどきと脈打つ胸を手でそっと抑え、駆け足気味に目に入った見覚えのある村の入口を超えた。
 「お久しぶりです! 薬師となって只今戻りました! ラテノです!」
 「あらあラテノちゃんじゃない! すっかり背も伸びて大きくなったわね! 胸は全然成長してないけど!」
 「一言よけいです! ……あれ?」
 きょろきょろとあたりを見渡す。
 なんだか異様に、表に出ている人の数が少ない。
 「おばちゃん、村のみんなは? 特におじちゃんやお兄さんたちがいないみたいだけど……」
 おばちゃんは眉をしかめて困ったような顔を浮かべ、村のはずれ、森の方に視線を運ばせる。
 「それがねえ……少し前からあの森に薬師さんが暮らすようになったのだけど……。薬師さんが来てから、村の男どもはみーんな暇な時間ができれば健康診断だーって薬師さんのところに行っちゃってねえ……」
 はたと不安がよぎる。私が帰ってくるのが遅かったから、みんななにか病気になってしまったのだろうか。
 「ああ、病気とかそういうんじゃないんだ。別になにか変なことをされてるわけでもなさそうだし、帰ってくるとみんな肌つやつやで元気ハツラツさ。棺桶に片足突っ込んでいるようなじーさんたちでさえ、若かった頃のように全身から元気がみなぎってんのさ。だからラテノちゃんがいなくなる前とあまり変わらないと言うか、むしろ仕事にみんな精を出してくれるから良くなったといえば良くなってるんだけど……」
 「逆に怖いですねそれ……」
 でしょー? とお互いに同意の相槌を打つ。
 「んー、私も薬師として帰ってきたので、挨拶がてら様子を見に行ってみましょうか?」
 「そうさねえ。帰ってきて早々にしょうもない用事を頼んじゃって悪いけど……」
 「いいんですよおばちゃん」
 村の男性陣はみなそこにいるのだというし、懐かしい村民との挨拶回りも兼ねてその薬師の家へ向かうことにした。

 子供の頃は、よく同年代の友達とこの森を走り回ったなと、自分達で踏みならした小さな道をたどりながら思い出に浸っていた。
 さわさわと優しい葉擦れの音が身に沁みて心地よい。
 普段なら森の奥から木こりのおじさんが木を樵る音が聞こえてくるのだが、今日はそれはなさそうだ。木こりのおじさんも薬師さんの家にいるのだろうか。
 薬師さんがどんな人かわからないので不安だが、村のみんなが行くくらいなのだから悪い人ではないのだろう。そう思い込むことで、自分と同じ存在の相手への怖さを無理やり緩和させる。
 確かに薬師がいなかったから自分は村を飛び出したが、よもや同じことを考えてここに住む人が来るとは思いもしなかったのだ。
 浅はかだなあと自分自身を笑ってしまう。
 次第にその薬師さんが暮らしているであろう家らしきものが見えてきた。
 その家は蔦に覆われた緑の屋根に、半ばまで中途半端に白塗りされているのに残りはレンガがむき出しになっている中途半端な施工を施された外壁に、屋根と同じ緑色の大きな木のドアが目立つ一見普通の家だった。
 好奇心を抑えられず足音を殺して裏側に回ってみれば、薬草を育てているのであろう小さな畑があり、家側を見れば裏口なのか表とは違って簡素な扉が備え付けられていて、同じ木製の物置がちょこんと隣に鎮座していた。
 一周ぐるりと回ったが、なんだかまるで留守のような、人の気配が一切しない。
 もしかして入れ違いでいなくなっちゃった?
 それはそれで変な話だ。別に私が通ってきた道以外からも村には帰れるが、男性陣全員ともなれば1人くらいすれ違えるだろう。
 恐る恐る、表の木製のドアを3回ノックする。
 返事はない。
 ならばとそっとドアノブに手をかける。ゆっくり力を込めると、閂などで止められていなかったのか、静かにドアが開いていく。
 ふわりと、室内から乾燥させた薬草の匂いが私の鼻腔をかすめた。
 入ってすぐの部屋はどうやら椅子がたくさんあったり、低いテーブルやらカウンターがあるのを見る限り、診察をする前の部屋、待合室みたいなもののようだ。
 カウンターの奥には乾燥させた薬草が吊るされていたり、吊るした薬草を粉にしたものやきのみが詰め込まれたガラスの瓶が棚にきっちり収められていて、普通の薬師の作業場といった様相を呈していた。
 しかし人の気配がない。
 変だなと室内に入り込むと、奥から微かに人の声がした。
 なんだ奥の部屋でお話でもしてたのか。
 変なタイミングで入って話の邪魔をするのは悪いので、部屋の前でちょっと待って、話が途切れたなと思ったらノックしてみるかな。
 行動の順序が定まれば安心するもので、少し明るくなった気持ちを胸に、いそいそと声が聞こえた方に向かう。
 部屋の前に立ち、そっと聞き耳を立てる。
 「……ッアーーー」
 我が耳を疑う。
 なにやらおっさんの嬌声が聞こえたような気がしたのだが、気のせいだろうか。
 もう一度だけ、恐る恐る聞き耳を立てる。
 「イク……ッ! イクイクイクッ! 徳を積むぞお……!」
 思わずドアノブに手をかけ、室内の様子を確認した。
 筆舌に尽くしがたい光景がそこにはあった。
 不埒版酒池肉林とでもいうのだろうか。
 見覚えのある顔の男性陣たちが皆全裸の状態で下半身のなにかを手で必死にこすっていた。
 その行先を見ると、紫の髪の女性が同じく全裸で男性陣のそれをそれぞれの手に握り、恍惚とした表情で妖艶に舌なめずりをしている。
 その目はまるで聖典に記載されている悪魔のようなオッドアイでーーー
 ぱちり、とその目と視線がかちあった。
 思わず後ずさりし、背中を思いっきりなにかにぶつけてしまう。
 その衝撃で、頭上から瓶やらなにやらが降ってきて、何かの液体や粉やらを全身に被った。
 同時にガラスの破砕する音が足元から響く。
 「うびゃっふ! うっ、げっほげっほ!」
 粉が器官に入り込み、液体は目に入り。痛みをどうにかして払おうと目をこすったり咳き込んだりしていると、室内にいた男性陣がほうけたような、まるで正気に戻ったかの様子でざわついた。
 「ん……? あれ、わしらここで一体何を……?」
 「あー……面倒なことにしちゃってもう……」
 涙混じりの目で室内を見る。すると紫の髪の女性は、聞き覚えのない言語をその口から放った。
 途端、頭に強くぐわんと衝撃が走る。
 目眩でもここまで脳がグラグラ揺れるような状態にはならないだろうという程で、立っていられないそれに思わず膝を床に付きそのまま倒れ込む。
 意識が途切れる直前、最後に見たのは同じように倒れ込む男性陣たちと、私に向かって裸足でひたひたと歩み寄ってくる女性の姿だった。

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続きはそのうち。
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