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眠れない日は好きなことをしよう

自分用メモを兼ねたなにか。

ふぉれっとは「放」と「赤」と「優」を全部使って文章を作りましょう。

次の漢字を全部使って文章作れったー

 体が宙に投げ出され、地面の感触を肌で味わった。
 背後からは扉がバタンと閉める音が聞こえてきて、いよいよこれは逆らえないと半ば諦めの心境で立ち上がる。
 私生活はちゃんとしているのに、仕事のことになると非常にぐーたらなのは感心しないとは思っていたが、もはやここまでとは思わなかった。
 放り出されて自由の身になったとはいえ、なにかアテがあるわけでもなく、まして逃げようものならどこからともなく現れてぷりぷり叱ってくるだろう。
 しかたがないので、わがままなお師匠様の命令をきちんとこなしてくることにした。

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 ことの始まりからは少し遡る。
 僕は……僕だ。名前はない。お師匠様からは人前では弟子、2人きりのときは下僕と呼ばれている。
 生い立ちなんて立派なものはない。貧民街で生まれて、親に先立たれ、食うもののために色々なことをし、最終的にどうにもならなくて汚くて暗いところで神様の元へ向かうのを今か今かと待っていたら拾われた。まるで裕福な家庭の子供が犬猫を拾うかのようだった。
 僕と変わらないくらいの低い身長に、幼い顔。隣に並べば妹と間違われてもおかしくない外見なのに、これで僕より年上だというのだから不思議なものだ。
 彼女は所謂薬屋で、普通の軽い怪我や病気を治す薬から、表立って効果効能をうたえないものまで、色々作って販売しているらしい。らしいというのは前者の薬は実際に販売しているが、後者は見たことがない。おそらく、僕に見栄を張りたくてそんなことを言ったのだろう。彼女はなぜか僕に対しては「あたしのことはお師匠様って呼ぶのよ!」とか「敬いなさい!」とか「崇めよ!」などといつも精神面で僕の上に立とうとする。なにかした覚えはまったくない。
 拾われる前と比べたら、遥かに良い生活になったので、文句も特になく静かに薬を売って暮らしていた。
 しかしある時だ。
 商売敵が現れた、と彼女が言ってきた。
 はて、と疑問に思う。同じ薬屋が現れたにしては、別にお客さんの数は減ってるわけでもないし、あっちのほうがこちらより良いとか言ってきた人がいるわけでもない。
 なにか脅威になるようなものがあるのだろうかと首を傾げていると、ぐいっと顔を近づけて囁いてきた。
 「あたし、表では普通の薬を売ってるけど、裏では莫大な富を生み出すであろうすっごい非合法なおくすりを作ってたわけ。でも最近そっちが売れなくなっちゃって、おかしいなって思ったら同業者がいたのよ! しかもあたしが作った薬よりも断然いいなんて許せない! これ絶対あたしの薬を解析して上位互換みたいなの作って販売してるのよきっと! これはスパイを送り込んで調査して貰う必要があるわ!」
 今日は一段と思い込みが激しいようだなと呆れていると、顔に出ていたのだろう。あっという間にほっぺが膨れてむくれた表情を浮かべ始めた。
 「なによっ、あたしの一世一代の大儲けのチャンスが根こそぎ奪われようとしてるのよ! 同業者がいないからこそ輝けてたのにっ! ほら下僕っ! いいから適当になんか理由つけて潜り込んできて! これは命令っ! なんならあっちの薬のサンプルとか持ってきて!」
 無茶振りもいいところである。そもそもなんの薬かもさっぱりわからないというのに。
 「お師匠様」
 「なんです?」
 「人のものを取ったらどろぼうですよ」
 その瞬間、天地がひっくり返り、僕は顔面から床に落ちた。
 悶絶していると首根っこを掴まれて、ずるずると引きずられる。
 そうして放り出されてしまったというわけだ。
 脇目も振らずとまではいかなくとも、真面目に自分の仕事をこなしていればいいと思うのだが、どうしてこうなった。
 しかたがないので、その商売敵とやらの家へと向かうことにした。

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 商売敵とやらの家は人里から離れた森の中にあった。
 お師匠様の家を出されてから、すっかり夜になってしまった。
 ずいぶんと歩く羽目になったし、こんなところまで一体どんな薬を買うためにやってくるというのか。
 家の外観は上から半ばまで中途半端に白塗りされているが残りはレンガがむき出しになっている外壁に、カーテンが閉められた大きな窓が一つ。直ぐ側には木製の扉が月明かりを浴びて怪しい色合いを放っている。
 裏側に回ってみれば、小さな畑があり、そちらには裏口なのか表とは違って簡素な扉が備え付けられていて、同じ木製の物置がちょこんと隣に鎮座していた。
 ぐるりと一周してみて、明らかに家主は留守にしているか寝ているかといった雰囲気だった。
 さてどうしようか。
 僕のお師匠様は薬のサンプルが欲しいとか言っていたっけ……。
 忍び込むのはあまり気が進まないが、なにかしら成果を持ち帰ってやるべきかな……といい加減な理屈を心にこねまわし、ダメで元々、表の扉に手をかける。
 なんとびっくり、開いてしまった。
 月明かりが僕の影を室内へと伸ばす。ふわりと室内から乾燥させた薬草の匂いが僕の鼻腔をかすめた。
 不気味なほど静かなその空間に、自然と足が動き出す。
 数歩歩いた途端、何かに全身を絡め取られた。
 柔らかく、おひさまの匂いと薬草の匂いが染み付いたそれを引き剥がそうとするが、ふわふわとまとわりつくそれは僕が逃げるのを許さない。
 視界が薄暗い白色に包まれて、両手をばたつかせているうちにたたらを踏み、そのまま後ろへと倒れ込む。
 背中を思いっきりなにかにぶつけ、派手な音が室内に響く。それだけの音が出る衝撃だ。棚のものがいくつか僕の上に落ち、そのうちいくつかが割れ、液体がなにやら僕に混ざってかかった。
 「あらあら……こんな時間に可愛いお客様かしら~?」
 優しい声が僕の頭上から落ちてくる。
 ふわふわとまとわりついていたそれがまとわりつくのをやめた。
 色々なことが一度に起き、適切な行動はなにかとぐるぐる考えていると、薄暗い白色が勢いよく目の前から剥がされた。
 僕にまとわりついていたのはカーテンのようなもので、それは手の中で弄ばれていた。
 その手を追って視線を上へと向けると、赤と青の目と目が合った。
 急激に視野が広がる。
 先程まで薄暗い室内だったはずが、いつの間にかランタンの明かりに包まれている。
 明かりに照らされて、うず高く積まれた本や、くしゃくしゃに丸められたメモ用紙に、ゴミが入った麻袋に、食べかすが残っている食器に、フラスコ、割れたガラスの破片、植木鉢、脱ぎ散らかした服、なにかの箱、なにかの毛皮……混沌とした室内がそこにはあった。
 お師匠様の清潔感ある部屋とは対象的に、所謂汚部屋と言われそうなその室内にまったく言葉が出ない。
 「人のおうちに勝手に入って、次のお仕事のお薬の試作品を割っちゃって……どうしてくれようかしら~~」
 声の主に目を向ける。まず目に入ったのは、でかいおっぱい。そして櫛で梳かされていないボサボサな紫の髪。スリットから伸びるむっちりしたふともも。あ、パンツ履いてない。
 お師匠様が仕事に関して不真面目なぐーたら娘なら、こちらはぐーたらな生活を送っていることを否定できないぐーたらお姉さんか。
 「まずはお仕置きが必要ねえ……」
 ニンマリと笑うお姉さんの両手が僕に伸びてくる。
 あっ、おっぱいの谷間が深くなった。
 おっぱい! おっぱい!


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せっかく毎日ブログ更新を目標にだしたんだし、ふと思い出したのでこのお題文字小説も何年かぶりに再開してみようかなと。
この手の小説書きはナノでサイトやってた頃以来だなあ。
8時から打ち始めて3時間ほどでこのくらいの量か……衰えたな……。
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