2年ほど前に、弊社は刃物を扱う仕事なもので、左手の親指の上部分を爪ごとキレイに切ったことがあるんですね。
仕事上の怪我なので、労災案件だなと思い上司に相談し、上司曰く労災ってどういうのだっけ……みたいなことをぼやかれてかなり心が不安になったのですが、その後事務さんが頑張ってくださってなんとか必要なものを揃えて申請書類を提出しました。
後日本社からお電話があり、なんだろう書類に不備があったかなと出た所、本社でも××の商品を扱ってる際に指に棘が刺さって、刺さる度に病院に行って労災申請してくるやつがいて労基に目をつけられそうになってるのになんで関東でもそういう労災申請するんかね? と言われまして。
棘を抜くのと、指を爪ごと切るだと、棘を抜くほうが重症なんだろうか……いやでも人によって辛さの程度は違うしな……と疑問に思いましたが、その時に上司が居なかったのもあり、上司がいないなら本人にって感じで結構色々言われたんですけども、今思い出してみるとそれは違うんじゃないかなと思ったので備忘録を。
そもそも誰かしらの不注意で起きた怪我なり事故なりって、他の誰でも起こしてしまう可能性ってあると思うんですよ。
本人に注意力がなかったのもあるだろう、と言われたらそれは否定できないんですけども(実際私の怪我も、納期までに急いでやらねばと焦って急いでズバズバしてたらやらかしたので)確かに無きにしもあらずですけど、お前のせいでそんなことが起こったんだ、と言われるのはなにか違うような気がするんですよね。
じゃあなにが問題なのかっていったら、この場合作業工程の方にあるんじゃないかなと思ったわけです。棘の件は軍手してやればある程度防げますし(完璧ではないですけど)私の方は納期までにと焦らず、どうしようもなくなったら上司を引きずり込んで手伝ってもらえば良かったんじゃないかと今なら思うんですね。他にもあるだろうけど、さっと思いつくのはこのあたりかな。
原因を解明して、次からその流れを変えてやってみて、また問題が起きたら原因を解明して……という風にPDCAサイクルを回すのが、不注意を減らしていく最適解だと思うんですが、なんで弊社はお前のせいでって個人の問題にしちゃうのかなー。
その個人のせいで起こったっていうなら、その個人を排除してもまた同じことが起こった時どう説明するんだろう。まあ死人に口なし(この場合死人は辞めた人)を素でやってる弊社だから、おんなじこと言い続けるんだろうな。
少なくともその問題を個人にすべて押し付けるのはなんか違う気がする。